実は、これが一番難しい。
作ることは、難しい点も多々あるのだが、出来ないものはどうひっくり返っても出来ないし、足りない技術ではどうにもならないものは、ならないのである。
でも、お値段というのは、とても難しい。
決めるの、ホント大変。
苦労だよ~。
おそらく、しぶしぶ作ってるものだったら、時間・労力・材料費・・・云々、割り切って計算して、ぽんって値をつけられるのかもしれない。
しかし、好きで好きでたまらなくて、うひゃうひゃ作ってるものに対して、値段っていうものはつけ難い。
割り切れないのであるよ。
かあちゃんいわく
「タダであげちゃえばいいじゃん」
って、ちょっとそれは待ってよ、かあちゃん。
タダねえ。
その気持ち、わからんでもないよ。
でも、タダにしないのには、それなりの訳もある。
「商売」という言葉は好きじゃないし、自分のガクブチにはどうも当てはまらないような気もするんだけど、
『作る→値をつける→売るという行為→買っていただく』
これって大切なことだと思う。
好きだから作った、どうにでもなれ、願わくば売れたらいい。
そんな他力本願じゃ、いいものは生まれないと思う。
自分だけのために作った作品を売る・買うとなったら、話は別かもしれないけど、他人任せのものに魅力ってあるだろか。
誰かがどうにかしてくれるかもしれない。
誰かって誰だよ。
そんなで、ガツガツ商売っていうのは敬遠しがちだけど、考えてみりゃ、自分のやってることも商売なんだよね。
さて、そんなガクブチ。
自分は二本柱でやってます。
ひとつは、自分の好きなように作る、「え、これガクブチ?」っていう創作ガクブチ。
これが、ガクブチ展にならべられるものです。
途方もない時間と手間をかけてるため、小さくても、えらく高い値がついたりします。
妥協点がないうえでつけてる値なので、「高い!」と非難されても揺るぎません。
しかし、どうも、自分の「高い」と世間の「高い」は差があるようでして
「えらく、安い値で売ってるね」
といわれることも、しばしば。
あれ?
おかしいな。
今回のガクブチ展では、どうなるんだろう。
どきどきどき。
さてさて、もうひとつは、ご依頼ガクブチです。
これが、先にも述べたとおり難しいんですよ、値をつけるのが。
でも、非常にやりがいのあるものです。
ご依頼ということで、中におさめられるものは様々であります。
様々であるからこそ、値段も上下いたします。
お値段のつけ方の細かい点は、ここでは秘密にいたしますが(なんで秘密やねん)
2万~3万の間で作るものが、多いような気がします。
ちなみに、1000円のガクブチを作ってくださいといわれても断ります。
安きゃいいってもんじゃないんです。
いいものを作りたい。
そうなると必然的に値は上がります。
安いもんいっぱい作って稼ごうなんてことは、やってません。
なにを飾りたいのか、どこに飾るのか、贈り物なのか・・・
ご依頼主の希望がハッキリみえればみえるほど、作り手としては、やりがいがあります。
そして、完全に任せていただけること。
これは素晴らしい。
ありがたいことです。
自信を持っていえることがあります。
ホントに、いいガクブチを私は作ります。
もし、飾りたいものが現れたとき、私に任せてみてください。
いいガクブチ、作りますよ。
でも、『アズヲ・ガクブチ』のポリシーに反するものは、容赦なくお断りします。
ばっさばっさ、斬り倒します。
わがままな作り手で申し訳ない。
でも、だからこそ、ものが生まれるんだ、と自負しております。
今、作ってるご依頼ガクブチを眺めては思う。
あ~、いいガクブチ作ったなぁ~。
このガクブチは、ご依頼主の12月の個展で、作品を御守りいたします。