2008/03/01

さらば、本屋

2月29日をもって、本屋を辞めた。

もうちょっと働けるんだけど、ギリギリまで働けるんだけど、んなことしてたら失業手当の手続きが間に合わないだろ。

さて、5年半。
気づいたら、5年半、本屋で働いていた。

本屋は日々肉体労働で、ここんとこ大量の返本続きで、お腰なんてフニャフニャになってしまうんだが、それでも本屋で働くのは好きだった。

とりたてて、本屋で!!という強い希望はなかった。

1年弱のへなちょこ・放浪旅から帰ってきて、絶対的に東京に住まう理由はなく、親が長野に家建てたっていうんで長野に行き、

お金が底をつき、それでも近所の本屋に買い物に行ったら、バイトの募集をしていて、

そして、そこで働いていた。

自分の人生は、こんなふうに、トントントンと進んでいく。

いまになって振り返ると、この本屋で働きながらの5年半というのは、実に濃かった。
正直、若かりし頃の輝いていたはずの大学時代より、よっぽどグログロ輝いていたように思う。

本屋で働きながら、

旅の本を作り、(出版社は潰れましたが)

お金を倍増させようとバイトをかけ持ちしたら、身体を壊し入院し、(お金半減。なんのためのかけ持ちや)

ブログ全盛となる直前に、苦労してホームページ作りに精を出し、(2つも作った)

入れ墨をいれ、(本屋だから、お店では見せちゃいけないよといわれ、みんなに見せまくり)

ビッグちゃんに発掘され、

ガクブチを本格始動させ、

「もっと、技術を!ワタクシに、もっと技術よこしなさいよっ!!」

ということで、学校を探し、めでたく受かり、

いまに至り、そして、ここからまた先に向かうであります。

本屋での、5年半、濃かった。

ありがとう、本屋。

お世話になった、みなさま、本当にありがとう。

常連のみなさまも、ありがとう。
これからも、本買ってください。

5年半という時間も、ありがとう。

そして、これからもよろしく。

もっともっと、グログロ輝く時間を。

みんなに幸あれ。

さらば、本屋!

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2007/12/15

処分セール

今日から、本屋のサウンド商品が50%オフの処分セールとなる。
というのも、年が明け、2月のあたまに、サウンド部は閉鎖してしまうからだ。

この本屋が開店してから、当然のように一緒にあったサウンドがなくなってしまうというのは、いまになって思うと寂しいものだ。

そう、いまになって、なのだ。
かつては、万引きに悩まされ、どれだけの時間と労力をつぎ込んだことか。
たんなる厄介者でしかなかった。
こんな、サウンド、なくしてしまえばいいのに。
と、自分はかつての店長に何度もいったことがある。

「そやけどな、これつぶしてしまったら、この本屋もたんで。この本屋もつぶれてしまうで」

サウンド商品は書籍よりも儲けが高い。
うちの本屋は、このサウンドの売り上げがあってこそだった、のかもしれない。

自分は開店当時から、この本屋にいるわけではないし、なくなっちゃえばいいのに、とまでいってた立場の人間だったけど、いざ、ホントになくなるっていうのはね。
やっぱり、寂しいや。

お客さんにとっても、それは同じ。
確かに、品揃えはそんなによくないサウンド売り場だったけど、
試聴器はよく故障してたけど、
店頭に貼ってあるポスターくれだの、くれないのかで、モメモメだったりもしたけど、
でも、そんなん、いろいろ含めて、お客さんはそれなりに、好きでここに来ていてくれたのかもしれない。

「サウンド部門、閉鎖します」

という告知は店内のあちこちに貼ってあって、べつに店員に訊かなくとも、ああそうか、と理解はできるんだけど、お客さんは、かみしめるように訊いてくる。

「なくなっちゃうの?どこで、注文すればいいんだろ・・・・なくなっちゃうんだ・・・」

こちらとしては、いままでありがとうございました。
それしかいえない。

CDだけじゃなく、本だって、簡単に送料・手数料なしでネットで注文できちゃうご時世でも、わざわざ、店頭で注文や予約をしてくれるお客さんは、意外なほど、多い。

自分なんて、ものによってはネットでの注文を普通にしてる。
本屋にいるのに、わざわざネットで個人的に注文することは少なくない。

そう考えると、ありがたい。
わざわざ、店まで出向いて、注文してくれるっていうのは。
ホントに、ありがたい。

昨日、帰る前に、めぼしいCDはないか、探してみた。
もともと、洋楽は少ないうえに、ここんとこ入荷もないから、ないねえ。

で、1枚。
ツェッペリンを。

この店で買う、最後のCD。

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2007/12/06

鼻血が出てしまった店員

昨日、本屋にて。

12月に入って、本屋は平日でも忙しい。
店のもんもんする暑さ、忙しさ。

が、たたったのか、鼻血が出ちゃいました。

「うおおおおおお」

滅多に鼻血なんてもんが出ないから、無駄に興奮。

「うおおおおお、は、は、鼻血が出た!!」

ばたばた、右往左往。
ティッシュ、ティッシュ。
あわてる、あわてる。

「鼻血出たんで、鼻栓してレジ立っててもいいだろか」

「いや~、よくないでしょう」

っていいながら、一緒にいた子は笑っている。
いや、あなた笑ってる場合じゃないのよ、血!血が出てるんだから。

「あ、あの、鼻血出たんで帰ってもいいですか」

「ダメですよ~、メンバー見てくださいよ~」

おいらが帰ったら、2人になってしまう。

「鼻血出たんで、帰ってもいいですか!!」←完全に動揺してる

滅多に鼻血なんて出ないんで、これは病気か何かなのかと思っているようで、昨日のアズヲさんはアホみたいに動揺。

多少血が出たせいで、ふらふらしながらも仕事続行。

また、出ちゃったらどうしよう。

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2007/11/30

本屋で手相

本屋では、いろいろな人から声をかけられる。

先日、おばあちゃん。

韓国ドラマ系の雑誌を持ってレジへ。
もちろん、最初は韓国ドラマの話で始まる。

「このね、表紙の人、おれ好きなの」

「へえー、まあで、いいに」

「今日のな、夜10時のドラマでな、今日が最終回」

「ほおー、じゃあ、帰って見なきゃねえ」

お会計の段階になって、財布をレジのカウンターテーブルに載せて中を見ようにも、おばあちゃんの背が小さすぎて中が見えん。

「あんた、見てくれろ。金、出してくれろ」

あいあい、あと260えんね。

続いて、財布についてるキーホルダーの話し。

「これな、宝くじ当たったとき、もらっただよ」

「へえー、すごいに」

「60万、当たっただよ。下の宝くじ売り場な、意外と出るだよ、当りが」

「ほえー」

「あんた、手相みてやる」

って、仕事中だよ、おばあちゃん。

「手、手、手えな、こう組んでみ」

おばあちゃん、レジ、お客さん並んでるに・・・
おばあちゃん、お構いなし。
て、て!

しかたない。
隣りのレジをあけてもらい、おいらとおばあちゃん、手相みよう会。
なにやっとるんじゃろ。

手を組んで、下になった手、左手をおばあちゃんに差し出す。
背の小さいおばあちゃん、めいっぱい、おいらの手を引き寄せて、うんうん言いながらみている。

「これこれ、この線だだよ」

手のひらと手首の境目あたり、三角形をなしている線がある。
この三角形があるとき、宝くじを買うと当たるらしい。(おばあちゃん説)

でも、おばあちゃんいわく、手相の線は日が経つと消えたり、変ったりしてしまうから、その線があるときに買わなきゃダメだと。

「おめ、いま、その線でてっから、いま、買って来うー!」

い、いま?
いま、仕事中なんですけど。

おばあちゃんが去ってから、このことを本屋のメンバーに話す。

「あとで、宝くじ買ってこよー!!」

「あそこ、閉まるの早いですよ。もう閉まってますって」

えええええええーーーっ!!

早く行かねえと、線消えちまうにいいいーっ!

そんなこんな、2日経っても、まだうっすらそれらしき線はあったので(思い込めー)、宝くじ、5枚購入。

おばあちゃん、買ったよー。

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2007/11/24

クレジットカードのあり方

本屋での話し。

クレジットカードでのトラブルが発生し、今一度見直しを、ということになった。

あらためて注意してみると、ぽろぽろ出てくる。出てくる。

個人情報だ、危機管理だ、大騒ぎしてるわりに、いかに使うほうも使わせるほうも、ずさんかということが明るみに出る。

カードのサインはよくわからんアルファベットなのに、クレジットの控えのサインは普通に漢字で書いてたり。

カードにサインのない、おっさんがいて、ワタクシ個人としては、

「よくもまあ、サインもない状態のカード携帯してんなあ。このおっさん、アホちゃうか」

と思うのだが、まあ、ここは店員ですからそれなりに丁寧に言うわけでありますよ。

「お客様、このカード、サインが書いてありませんね。サインのないカードはお預かりできないんです」

不満っ!すっごく、不満っ!!顔のおっさん。

しょうがねえなあ~。
ってことでもう一言。

「サインのないままのカードは紛失されたときに大変危険ですから」

「そんなこと、あんたに言われなくたって知ってるよ」

ああそうかい、じゃあ、あらかじめ書いとけよって話し。

もちろん、カードにおっさんが名前を書くまでは預からず。
本、売ってやんないよ。


今回のクレジットのクレームだけでなしに、身の回りには、なあなあになってることは多々ある。

本来クレジットカードは作った本人しか使うことができないのに、当たり前のように家族が使っている。
家族に使わせている。

家族ならまだしも、あれ?これ彼(彼女)のカード?
そんなのだってある。

本屋の遅番のメンバーの中で、クレジットカードを持っているのは自分だけだ。
年齢的には確かに若いが、みんなカードを持てる年齢に達している。
しかし、みんな口を揃えて言う

「カードなんて、いらない!作らないもん!!現金主義!!」

たのもしい。

目に見えるお金を、自分で管理して使う。
それ、当然。

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2007/08/07

仕事の代償

夏休みが始まって間もなく、本屋は異様な忙しさにつつまれた。
年々、忙しさに磨きがかかっていく。
なんでだろう、月日流れ、年度がかわるたびに、本屋は大変になっていく。
かといって、給料が上がるわけでもなく、逆に人件費削減、とかなんとかいって、我々を苦しめる。

急に忙しくなり、まず腰のヘルニアが、ぴゃーぴゃーいいはじめた。
こりゃ、いかんということで、腕でカバーした。
そしたら、今度は手首が痛い。
指がしびれる。
腕が痛い、肩甲骨の内側が痛い。

腕やら手首の痛みをカバーしてたら、今度は足の指が痛い。
休憩時間に、見てみたら、足にマメができてやがる。

痛みは連鎖的である。

だましだまし、シップを貼っているのだが、見当違いなとこに貼ってるのか、いっこうに治らん。

朝になると、なんとなくよくなってる気がして、病院行きを先延ばしにする。
で、夜になると、また痛いから、見当違いなとこにべたべたシップを貼りまくる。

シップが無駄にスースーするのと、貼り過ぎによる圧迫感で、あまり眠れない日々が続いている。

ガクブチ、やらなきゃやらなきゃと思いながら、DM書ききったとこで、止まってる。
あと、1ヶ月。
はやいもんだねえ。

それより、身体ぼろぼろにして、オイラ、本屋で何やってんだろ。

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2007/07/17

ウザイ本屋の店員

連休中、本屋は大忙しだった。
こんな台風が接近してます。なときに、なんで来るんだろう。

仕事に入って早々、自分は雑誌の付録つけをしていた。
レジの脇に並んでいる女の子漫画雑誌。
それの付録をつけていた。

で、付録をつけ終わると売り場にかかえて持っていく。
無精がらずに手押し車にのっけて持っていけばスマートでよろしいのだが、自分は無精なのでそんなことはしない。

いっぱいかかえていくと、前もよく見えないし、正直、そのあたりでウロウロしてるお客さんがジャマなので、どいてくれってことで、やたら「いらっしゃいませ」を連呼する。

そのあたりで漫画を立ち読みしてる人からすると、こんな店員はウザイのだ。
だから、無視して読み続ける人もいるが、オイラはとてもしつこく「いらっしゃいませ」を言うのでたいていの客は退いていく。

さて、やはり、客はいた。
はじめのうちは、オイラが付録をつけ終えた雑誌を持って接近していっても、びくともしない。
正直、ジャマだ。

眼鏡をかけたデブちゃんな男性で、いかにも「読んでます」ってな感じの客だ。
その図体からして、ジャマなのだ。
その図体からして、好きになれないタイプなのである。
まあ、それはしかたない。

さて、オイラは負けない。

こまめに行ったり来たりを繰り返していた。(←ウザイ)
それに恐怖を感じたのか(感じねえよ)、そのデブちゃんは、オイラがてけてけと雑誌をかかえて近づいていくと全力で売り場の奥に逃げ走っていくのだ。

で、オイラが去っていくと、また全力で戻ってくるのだ。

こ、これは、おもしろいぞ。

標的のデブちゃんは、しばらく、そんな全力疾走を繰り広げていてくれたが、どうやら、店員のウザさに気づいたのか、オイラがまたてけてけと行ったときにはいなくなっていた。

夕方になると、こんな店員が本屋にいる。

ちなみに数時間後、オイラの持っていたダンボールのかどで腰をぶつける女性が。
いきなりのことでオロオロするお客さんと、あわあわする店員。

なんなんだ、この本屋。

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2007/06/01

本屋の接客

いろんな仕事があって、それなりに合ってるのかな、とか、合わんな、なんて考えながら人は生きている。

昔は、人前で仕事をするのはイヤだなあと思っていた。
なもんで、大学の頃は事務のバイトや倉庫業なんかを好んでやっていたものだ。

長野に越してきて、先のことなんて何も考えていないおバカちゃんだった。
1年近くさまよってた旅から帰ってきて約半年。
何もしないで、家でボヤーっとしたら、日増しにおデブちゃんになった。
これはいかんと思って、漠然と本を買いに行った。
その店でバイトを募集していた。

これが今も続く、本屋の仕事である。
夏が来ると5年になる。

人前で仕事云々でなしに、本屋なんてモロに接客業。
客が来なきゃ、仕事は始まらない。
常に人と人である。

自分の働く時間帯は夜なので、昼の客層とは違う。
夜のコンビニみたいで、決まった時間に決まった客が来るような、常連のつくるゆるい空気感が漂っている。

先日、ある女子高生から

「個人的に、ふ、ファンなんですっ!!」

というお言葉をいただいた。

お洋服屋さんや、飲食業と違って、本屋の接客は冷めたもんである。
「サービス」って感覚はあまりない。
というか、一人のお客さんに対してかける時間がわずかなのである。

店員の数が少ないので、一人のお客さんにつかまって、ずっと付き添うことは不可能。
たまに、つかまってしまうこともあるが。

こんな状態の店だとわかっている常連は、放置されながら、一人で黙々と注文用の紙にせっせと記入をしててくれたりする。
あれこれ説明しなくても、4枚複写の注文用紙を自分でめくりながら、指定の箇所にちゃんと記入をしてくれている。
ありがたい常連。

本のラッピングをしながら、本の問い合わせを受けたりすることもある。

「今ね、本、包んでるから、もうちょっと待っててくださいよ。ん?なんて本?あ~、その手の本はないかもしらんなあ~」

こんな接客でも、お客さんは納得して帰ったり、はたまた待っててくれたりする。

こう書き続けていると、接客って何なんだろうって思う。
丁寧な接客。
接客マニュアル。

そんなもんは、自分にはないなあって。

でも、こんな自分を好ましく思ってくださるお客さんがいる。
もちろん、過去にはどでかい苦情を受けたこともある。
だから、一概に自分のこんな接客が良いと言うことはできない。

マニュアル通りのきちんとした言葉遣いで、笑顔つき。
の接客は確かに、問題点はない。
だけど、面白味というか人間味はない。
そういった、人間臭さを排して淡白に接するのが、ここのやり方です。
というのなら、それはそれでいい。

でも、マニュアルだけで確立された仕事。
そんなもんがあったら、果たしてそれってどんなもんなんだろう。
キモイなあ。

今日も、苦情にならないギリギリのラインで本屋で頑張るだす。

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2007/03/05

本屋の実情

どんな仕事もラクじゃない。
んなこと、わかってるようだけど、そこに合点のいかない人って多いのかもしらんなあ。
って、ここ最近、しみじみ思う。

というのも、入りたての新人が、次々と辞めたからだ。

本屋の仕事ってラクそうに見えるのかもしらん。
レジ、ピッピッ、って打って、本にパタパタはたきかけてるような。

いやいや、それだけじゃないですよ。
つぶれかけた小さな本屋じゃないですから。
店主、おじいちゃん一人ってわけじゃないですから。
でも、まあ、そんなお店も魅力たっぷりで、そういうお店こそ頑張って営業を続けていただきたいと願うのでありますが。

さて、自分は、あちこちの書店を渡り歩き働き、そして比較したわけではないから、この店は暇で、あの店は忙しい、こっちの店は特別だった。
とかなんとか言うことはできない。

でも、大型書店であるのなら、まず、ラクとはいえない。
ベースにあるのは、力仕事である。
入荷した本も、返本する本も、ダンボールに詰めると、一箱10~30kgはあるのだ。
それを、引きずりおろし陳列したかと思えば、今度は箱に詰めて台車に積み上げて返本するのだ。
この業務は、たまにではなく、毎日。
これがベースにあるのだ。
そして、自分はヘルニアになりました。

うちの店はっていうか、どこの店もそうだと思うが、力仕事専門の従業員がべっこにいるわけではない。
そんなん雇うほど、潤いはないのだ。
もともと、本屋っていうのはいろんな業種と較べてもずば抜けて時給が低いのだ。
なもんで、どんなに募集をかけても人が集らない&人が定着しない。
という悲しい現実をかかえている。
こんな大変な仕事、こんな低い時給でやってられっか。とな。

本屋の仕事。
レジを打ち、本を陳列し、注文を受け、問い合わせに対応し、そして返本をし。
それぞれの担当さんは、これに加え本の発注もかける。
この業務が同時多発的に進行していく。
それらをミニマムな人員でまかなっている。

レジ打ってると同時に、「本、注文したいんですけどー」
っていわれながら、
横から「この本あるかえ?」
って問い合わせ。

そしたら、さっきかけたであろうお客さんから、電話がかかってきたー。

「すいませ~ん、文房具屋ってどこですか~」

うおおおおおーっ、んなもん、自分で探せぇーーっ!!

っとな。

たまに、このブログに「本屋の仕事」で検索をかけて下さっている方々がいる。
すでに、本屋で働いている方なのか、本屋で働いてみたいなと思っている方なのか、そのへんはわからない。

どうでしょう。
本屋の仕事ってこんなです。
ラクじゃないんです。

図書館と勘違いしてる人、きっといるんだと思う。
うちの本屋にも、それと勘違いしちゃってる人いたけど、それじゃ、その考えじゃ、本屋では働けない。

「本が好き」
そんなキラキラした動機だけでも働けない。

そのうち、んんじゅっkgもある本をかかえて、走り回ってると、本が憎くなってくる。

「なんで、お前はそんなに重いんだ」

っとな。

そしてお客さんにお願い。

「今日の新聞で見たんだけどね、その本が欲しいの」

「題名はなんですかね」

「わかんない」

「・・・・・・・・・」

どう、探せってんだ。
欲しい本の題名くらいは把握して来てください。
たのむから。

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2006/12/10

本屋でゲロ

ガクブチ展も無事終わり、いよいよ到来です。
今日は、まさにそんな幕開けといえるような強烈な忙しさに見舞われた本屋でありました。
これぞ、うちの本屋や。
来ました、アホな忙しさに襲われる異常な本屋です。

見よ、この長蛇の列。
ひいたら並びゃいいのに、なんで人が集ってくるとそれに吸い寄せられるかのごとく並ぶかな。
お客様、あちらでお待ちくださいって言うと、なんで全然関係ない人が、そっちに行くかな。
あんた、関係ないでしょが。

この時期、なんでそんなに忙しいのかというと、クリスマスのラッピングの依頼がかかるのだ。
まさか、客に向かって

「自分で、くるめ」

とも言えないので、しぶしぶ、しかし、モーレツなスピードで包むのだ。

自分がレジ担当の場合は、包んでくれーってことで手の空いている店員を呼ぶ。
まず、一人、お願いする。
ラッピングの数があまりに多いんで、もう一人、応援を呼ぶ。
まだまだ、大変そうだ。
もう一人、呼んだら、問い合わせでつかまってしまった。
おお~っと、ノーである。
隣りでレジを担当していた店員も、気付いたら、いない。
あれっ、ちょっと、どこ行っちゃったのよ!?
ひえーっ、ラッピングしとるやんけ。

ということは、レジはおいら一人だけ。
うおー、客が並ぶー。
並ぶなー、いま、並ぶなー。

忙しいときは、レジを2つあけるんだが、あけたくてもあけられる人がいない。
みんな、ラッピングうううー。
ううううううう。
孤立無援。
一人で戦うだす。
戦えるかちら。

でも、おいらのレジは速いんだぞ。(自慢)
ピコピコ、打ちまくって、袋にがばがば入れる。

なんで自分のレジが速いと言い切れるのか、というと
他の店、どんな店でもいいんだが、なんであんなに遅いんだろう。
と、素直に感じるからだ。
スロー・テンポなお客さんの数も少ないところなら全然いい。
だけど、どう見たって混んでるでしょう、あんた。っていうたぐいの店で、である。
取り立てて、丁寧なわけでもない。
普通にやってるように見えるが、その遅さはときに気持ち悪い。
あ、その動作、無駄!
袋に入れる動作、緩慢!
見てて不思議で仕方ない。

まあ、そんなこと、どうだっていい。
とにかく忙しいのだ、ウチの本屋は。
他と較べもんにならんのです。
そして、それを、ときに一人でさばかなければならないのだ。
大変である。
でも、やりきったときは、なんかうれしいのである。
誰も褒めてくれない。
ねぎらいの言葉もない。
なぜなら、みんな等しく忙しいからだ。
だけど、このやりきった感。
おれは、やったぜ感。
くたびれるが、うれしいのだ。

そんな、うれしさの後に訪れたのは、ゲロである。
勘弁してください。
なんなんですか、ここは本屋ですよ。

どうやら、子供がゲロを吐いてしまったらしい。
どこだどこだ、探すわけですよ。
いないわっ!どこなのよっ!
そしたら、レジの前じゃん。
必死に店内、駆け回って損したわ、目の前じゃん。

「ゲロ出てしまったん?」

「・・・・・・・・・・」

子供の足元を、紙で拭うかあちゃん。
おいらと目のあったその子供の顔。
屈辱!
もんスゴイ、睨まれた。
見てんじゃねえよって感じ。

ここまで、ゲロ吐いた後の子供にすごまれるとかえって、天晴れである。
意味不明で。

何事もなかったように、さっと片付けて、他の店員も気付かぬうちに処理班、撤去!
そう、なぜか自分は、何かっていうと、処理してるね。
なんの処理かって?
そりゃ、いろいろさ。
誰かやるっていってたら、誰がやるんよ。
面倒だからね、自分がやっちゃうんだ。

とうとう来た。
怒涛の本屋。
年末まで、突っ走るぜ。

でもって、おいらは処理班。

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2006/04/03

春の本屋

久々に本屋の仕事のことを書いてみようと思う。
たぶん、今日は暇だろうから、そんな心の余裕もあるのかもしれない。
でも、まあ行ってみないとわからないんだけど。

この春休み期間は、どうしたことか猛烈に忙しかった。
昨日、一昨日の土日はこれまでにない以上のアホな混みようで、それにひるんだのか、もうついていけないと感じたのか、先日入ったばかりの新人が辞めてしまったそうだ。

うちの本屋は本屋ではない。
スーパーマーケットなのだ。
だから優雅に本をセレクトしたり陳列したりすることなんてできない。
次々に商品がきて、さばく。
そんな状況の中で、お客さんもまあよくできたもんで、山積みになった本の中からセレクトしたりしてる。
開けただけのダンボールから勝手にコミックを出し、三兄弟ならんで立ち読みしてる姿はあまりに微笑ましくて怒る気にもなれない。

そう、上にも書いたけど、「さばく」。
これが私の接客ルールだ。
丁寧・親切うんぬん言ってる前に、「さばけ」。
新人には、まず、これを言う。
たいてい、ポカ~ンとされる。

「魚と一緒だよ。さばくんだよ」

「・・・・・・・」

だから、わからんって。
魚?ここ魚屋?

生の魚はボヤボヤしてると腐ってしまう。
ちゃっちゃか、処理しないと。
そう、この本屋では、魚をさばく感覚で客も仕事もさばいていかないと終わらないのだ。
う~んって考えてる間に、次が現れ、終わっていないことの上に次が重なってしまう。
撃沈。

普段、店でも暇なときは意味不明な一点を凝視してたり、こらまた意味不明な動きをしてたりして周りを困らせているんだが、動くときはものすごい勢いで動く。
意味不明な動きといったら、レジのそばにあったぐにゃぐにゃのカエルの人形を身体にくっつけて遊んでいるときに、お客さんが来てしまったことがある。
慌ててカエルを置くのもバカくせえと思って、しばらく、くっつけたままお客さんに「いらっしゃいませー」っていったあとに

「くっつけてみたんですよ、カエルね」

「・・・・・・・・」

やっぱり、お客さん無言だった。
そら、そーだろーなーと思うんだけどね。

こんな無駄な動きをしながらも、動くときは、ちゃんと動く。
人の、相手の一歩先の行動を予測して動く、言葉をかける。
ときが、たまにある。(たまにかよ)
いつもそんなだったら、くたびれるから。

それより困ったことに、ここんとこ売れ残ってばかりで、どうしたものかの『りぼん・なかよし・ちゃお』が、今月号に限ってわずか数日で完売の勢いである。
こらまた、苦情じゃないですか。
カエルくっつけて、遊んでる場合じゃないね。

ちなみに今、ワタクシのお気に入りは防犯カメラのモニターの上にのっけられている「たこやき」フィギュアだ。
誰かが、落ちてたものをのっけてるんだけど、ジャマだと捨てられてしまう。
しかし、これに限ってはアンタッチャブルなわけで、いつまでもいる。

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2005/12/23

本屋から眺める世間

自分の働いている本屋は、常にものすごく散らかっている。
なぜなら、もとあった位置に本を戻さない客がほとんどだからだ。
確かに什器も悪い。
他店から持ってきた寄せ集めだし、大きさもまちまち。
本の量と、明らかに釣り合わない什器を使っていて、取り難く戻し難い。

だからって、取り出して・見た本を放置ってなんだそれ。
明らかに戻しやすいスカスカな場所にも放置。
たまに子供も放置。

「トイレつれてってぇ~」
なんてことも、たまにある。
なんでオレが、ガキをトイレに連れてかにゃならんの。
子供は嫌いだが、その子供より親が気に食わん。

この本屋はなんでこんなに乱れてるんだろう。
他の東京の本屋に行くたびにそう思う。
店員がしょっちゅう商品整理をしてる本屋なんて、滅多に見ない。
なのに、本は整然としてるんだ。
当たり前だ、だって客が見た本をちゃんと元の位置に戻してるんだもん。

なんで、こんな当たり前なことができないんだろう、ここらの人間は。
ここ、長野のとある町に住み始めて4年が経つが、いまだにわからない。
自分は、ここで生まれてここで育ったわけではなく、そんな人間だからこそ、以前いた店長はしきりに言ってきたもんだ。

「ここの人間は、わからんな」

って。否定的だった。
店長も、よそ出身の人間で、この地域の不思議をよく自分に語っていた。
語るまでもなく、自分も常にそう感じていたんで、うんうん、頷いていた。

地域柄、お国柄の特色って一概には言えないんだけど、それなりにあると思う。
でも、関西人がみんな「お笑い」が好きかっていうとそうではないと思うんだけどね。

ここの地域の人って、本屋に来る客を見る限りだと、ホント「わからん」。

乱れてる、商品を平気で乱してしまう→じゃあ、暴れてるのか?

っていうと、そうでもない。
暴れるほどの度胸も勇気も愛嬌もない。
馬鹿みたいに暴れてる奴って根本的には、愛嬌がある。
だから、そういう奴は自分は好きだ。

暴れて、その結果乱れてるんだったら、わかりやすい。
よっしゃ、片付けるかって気合も入る。

でも、ここでの乱れ方は、明らかに「片付けられない人間」のズルズルとした通過あと。
そんな感じがするのだ。
排出物、あるいはその残骸を処理してるようで気持ちが悪い。

「片付けられない」人間っていう者に対して、自分はどうしても評価が低くなってしまう。
これが出来ない人間は、何をやっても中途半端だと思うのだ。
たとえ頭がよくても、仕事が出来ても、何かが欠けてると思う。
そのときは良くても、いずれ崩れてくると思う。
何が崩れるのか。
その人自身が崩れるということ。壊れるということ。
足場の悪いぐちゃぐちゃの瓦礫の上では機敏に仕事なんて、出来んでしょう。
注意も散漫になってくるし、集中力にも欠ける。
無駄なところに力をまわさなければならなくなる。
実に効率が悪い。
もったいない。

こんな理念があるので、本屋では「ごみ集め」に関しては、強烈に厳しい。
先日も新人に対して強烈に猛烈に怒った。
自分は馬鹿か?と思うくらい。

たかが、ごみ集めで。
って思うかもしれない。
でも、そんな「たかが」なことの出来ない人間は多くて、そんな「たかが」なことが出来ないわけだから、当然、「ちゃんとした」業務もスカスカになってしまうんだ。

自分がパーフェクトな奴だなんて思わない。
でも、ここに住んでると、確かに「あれ?」と感じることは多くて、東京にいたときよりも強く感じるのはなぜなんだろう。

明日も、また説教してしまうのかな。

「ごみもろくにまとめられないようじゃ、ダメだね、あんた

やってらんねえよ、何もかも」

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2005/10/06

結婚式の靴

10数日後に控えた結婚式のために、仕事前に靴を買いに行った。

今までのワタクシの人生において、かかとの高い靴を自ら買う、履くことは初めてで、靴屋で働く友人に足のサイズを測ってもらって履いてみたときは、とても「女性」になった気分だった。

普通の女性は、こんな気持ちをいつも味わっているんだろうか、と感慨深くなるとともに、じゃあ、自分はなんなんだって思った。

この日は、靴を買うっていう気分を高めるために(意味不明でしょう)ワタクシなりのお洒落をしていった。

ボルドーとターコイズの色のベストと水色のピンストライプのシャツに、細かいドットのネクタイを締めて、ジーンズで行った。

本屋の友人から

「僕ちゃんみたいでちゅねー」

「ハリポタみたいになってる」

「ネエサン、どーしたんっスか」

なんて言われながらも、ワタクシなりのお洒落は他の追随を許さぬ圧倒的な迫力がある。
「女性」の気持ちがどーたらこーたら言ってるくせに、僕ちゃんみたいなカッコしてウキウキしてますからねえ。
一体どんなお洒落が理想なんだ。

ちなみに画像で出てるのは、靴屋の友人にちょっと履いてみてって頼まれて履いたもので、写真まで撮られた。(実際に買った靴はこれとは違う)
そして、彼のリクエストでブログにアップ。

いや~、でも、騙されちゃいますね。
この足元だけの画像見てたら、えらい「イイ・オネエサン」って感じですからねえ。
上、見ると違いますからねえ。
おいおい、オマエかよって。

写真を撮りながら、友人は

「こんな背の高くなっちゃってるアズヲはありえない!」ってね。

確かに、自分もそう思う。

さて、こんな良い日(?)は、何かが起こる。
自分の気持ちが上がってるとき、本屋では何かが起こる。

そして、案の定、起こったんです。

なんかモヤモヤ嫌な気持ちが。
なんやろ、なんか来たわ、このままじゃ、いけない。
もうこの時点では、ワタクシのみが感じてる嗅覚がとらえる何か。

来た、来た。

そう、万引きの前兆なんです。

他のみんなは普通に仕事をしてるんですが、自分だけは、じっとりヒタヒタ冷たいもんを感じながらも、もんの凄いアドレナリンが放出されてる気持ち悪い状態なんですわ。

なんでこんなもん嗅ぎ取る力が身についてしまったんでしょう。

下手な警備員より、よっぽど優れた働きをしてますからねえ、単なる本屋の店員が。

結果、一気に目の前から消えようとしていた5枚のCDを救出したわけなんですが、出てしまったアドレナリンはその後、落ち着くことないままで、閉店までハイ。

お靴を買った高揚感でハイ。
万引きを喰い止めた達成感「オレは、やったぜ」で、これまたハイ。
閉店後のレジ締めで金が合わなくて、ハイ。

自分が浮かれてるとき、本屋では何かが起こる。
なんでか、わからない。
だから、自分は常に冷静でいなくちゃいけないんだ。

今日は、クール。

か。

無理かもしらんなあ。

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2005/04/06

本屋の常連

久々に本屋の話です。
いつも、ワケのわからん音楽の話ばっかですからねえ。
アズヲ書店なのにいぃぃ~。

さて、本屋に限らず、どこのお店にも常連というのは存在してまして、ウチの本屋にも様々な常連さんがおります。

毎日、見ない日はない「完全なる常連」から、
あ、来てるね、の「ぼちぼちな常連」、
定期的、定時にやってくる「お約束な常連」、
たまにだけど、そーいやアナタもよく来るね、の「ご無沙汰常連」まで。
多種多様であります。

今日も、そんな「ぼちぼちな常連」さんが来ました。
顔は覚えてないんだけど、毎回必ず同じことを聞くんで「あ、またか」と思い出す。
そんな常連さん。

「ここのお店は何時までやってるんですか?」
「10時です」
って、この前も同じこと聞いたじゃん!おじちゃんってば!
その前にも、聞いてたよね。で、同じこと答えたじゃん!
そんな、ちょくちょく閉店時間かわっちまうようなアバウトな店じゃないから安心していいのよ。
でも、なんでいつも聞くんだろう。謎だ。

「っはぁ~、10時ですかぁ。遅くまで大変だねえ。朝から働いてるの?大変でしょ?」

おじちゃん、おじちゃん、そんな朝から夜中10時までなんて働けないから普通は。ね。

さて、もうひとかた。
こちらの常連さんは以前、探してる本が店員から「ないです」っていわれて非常にプリプリしてしまった方。

「ないです」にも良い言い方と悪い言い方があって、ちゃんと説明された上で「ない」と言われると納得されるけど、一方的に「ない」だけだと怒るお客さんは結構多い。

そのときも「お客さん怒ってるー」ってあわわわしながら、チビッコ(自分より10歳年下のバイトなんでチビッコ)が戻ってきた。
「ないから、ないって言ったら怒ってるー」
確かに、えらいプリプリしたお客さんがついてきてしまっている。

開口一番。
「ないわけないでしょう」と、お客さん。
「何を探されてるんですか」と、ワタクシ。
「将棋の本っ!いつもあんのっ!今日だけないなんて絶対おかしい!」
出せ出せ、将棋の本、出せっての、このヤロー。

「ああ、そうですかー、じゃ、ちょっと一緒に行ってみましょう」

あれ、やっぱ、ないやん。
どうやら、発売日からだいぶ日が経ってるのもあって売切れてしまったご様子。
そのことを普通に説明した途端、今までのプリプリはどこへやら。
「すみません、ホントにすみません」
別に謝らなくてもいいのに、なぜかやたら謝るお客さん。

それ以降、必ずこの将棋の本が出るとすぐやってきては、ウキウキと買っていかれるようになった。
別の雑誌の定期購読までして下さるようにもなり、ワタクシにはなぜかものすごく丁寧になってしまった。
「○○という本を定期購読しております、□□と申します。お願いいたします」

素晴らしくご丁寧でひゅ~。

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2004/12/06

盗撮犯を捕まえろ、と

12月に入って、ますます忙しくなる我が書店。
昨日、今日とその大混雑にまぎれ盗撮なんぞしてる不届き者がいる。

どうやら、動画の撮れる携帯をカバンに入れて、ミニ・スカートをはいた女の子を見つけるやいなや、その子の後ろにべったりくっついて撮ってるらしい。
私服の警備員がマークしてるのだが、万引きであろうとなんであろうと現行犯でなければ声をかけることはできない。
でも、明らかに、撮ってるのだという。

警備員から「あの人です」、といわれた盗撮犯は10代後半のおとなしそうな、ぼや~んとした弱そうな男の子。
まあみた感じ普通で、とくに変態風といった印象も見られない。
昨日は、その男の子を見たとき、あまりにおとなしそーなんで、学校でいじめなんぞにあってて「女の子のスカートのなか盗撮してこい、こなきゃ大金よこせ」とかいわれて脅されてんちゃう?とも考えた。
でも、今日出勤したら、また来てる。
おいおいと思った。
万引きもそーだけど、やろーとしてるヤツは店員から声をかけられると、それなりにイヤな素振りをみせる。
やりたくておどおどしてるヤツもそーだ。

で、その盗撮ヤローだが、すれ違うたびにわざとらしく何度も声かけしても、全く動じることもなく、ひたすら撮った画像を確認してるのか、携帯見まくり。
こりゃー、いじめで脅されてるんじゃねえ、本物だ。
そう思ったとたん腹が立った。

世間の皆様はこう考えるかもしれない。
わざわざ好きで短いスカートはいてんだから、そーいうのも仕方ないんじゃない?自業自得だよって。
わざとらしい姉ちゃんがミニはいてどぉ~お?っていうのは勝手にすればいいと思わなくもない。
でも、狙われるのは、そんな姉ちゃんばっかじゃない。
無抵抗の「おしゃれしたい、可愛いカッコしたい」って一生懸命せのびしてるちいちゃな女の子たちも含まれてるんだ。
そう考えると、もうワタクシ許せないわけですよ。

来週、またヤツが現れたら、そのときには・・・警備員の人に誓いました。

「ワタクシがヤツに声をかけます。
現行犯であろうとなかろうと声をかけます。」

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2004/11/08

愕然書店

先日、都内の某書店に寄りました。

最近、ワタクシの気になるものが「絵本」なので、児童書のコーナーへ向かったのですが、驚きましたねえ。その静かさに。
まず、第一に子供が少ないんです。
じっくり絵本を選んでいるのは自分をはじめ、大人なんです。
まあ、お子様もいましたが、実に静かなもんでした。奇声を発して駆け回っている兄妹がいましたが、ありがたいことにすぐどっか行ってしまいました。(ワタクシが、睨みましたので)

どーして、こんなにも自分の勤める本屋とは違うんだろう。何が違うんだろう。
そーいや、前に店長が言ってたなあ。「うちの店は、あくまでもスーパーだから」って。
そう、スーパー、うちの本屋は、でかいジャスコの中にあるんです。
本を買う目的で来るお客さんもいるけど、圧倒的に感覚は「スーパーで食品買ってえ、ブラブラしてえー」なんです。
つまり、本屋が子のいる親にしてみれば託児所であり、子にしてみれば格好の遊び場なんです。
だから、暴れる暴れる、遊ぶ遊ぶ。
うるさいんじゃ、ボケえーーーーっ!!!!
腹が立つのは、その「子」でもあるんですが、それ以上に「親」であるんです。
何に愕然とするかって、レジカウンター(あくまでも本を置き、お金を頂戴する場です)に子供を載せるアホ父がいる。
その父は、子供が可愛くって仕方ない、ご様子です。
思いっきり、その父にパンチ食らわせてやろーかと思いました。

ワタクシの勤める書店は、ワタクシがとてもコワイので、ここで本を買おうと思ってる方は是非、控えましょう。

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2004/10/31

猫 きさま

年末が迫ってまいりました。
この時期は来年のカレンダー、スケジュール帳、家計簿が所狭しと並びます。
レジのそばにカレンダーが集中して置かれ、そのうちの『かわいらしい動物カレンダー』の類が私たち店員の一番目に付くところにあります。
おー、かわええのぉ~って、眺めてたら、あら、やだ!なにあのカレンダー!
かわゆい、にゃんこが2匹仲良く眠ってるカレンダーのタイトル、『猫 きさま』
ちょっとー!きさまって何よ!えらい、べらんめえなタイトル付けてんじゃないのー!

よく見たら、『猫 きまま』

こーいう見間違いはよくあります、自分。
相田みつおさんのカレンダーも、いつも『おばかさんで』って見えちゃうのがあってね。
パッと見、おばかさん、に見えちゃうのよ。本当はなんだったっけ、『おかげさんで』かな。

聞き間違いも、そーいや多いなあ。
お客さんから、「せいゆうの本ありますか?」って聞かれてね。
んー、西友かー(スーパーの西友だと思った)、こりゃー難しいねえーって思って一緒にビジネス書のほうへ行ったら、お客さんポカーンとしてるんだよね。
あれ?どしたの?って思ったら、「声優」の本を探してたみたいだったのよね。

困ったもんだ。

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書店勤務

なんやかんや、書店で働くのも2年半になります。
店長はおろか社員もいない店なもんで、えらい自由です。これが継続してる理由でしょう。
よく、「本屋で働く」っていうと単純に「本が好きだから」っていう人がいます。
もちろん本が好きにこしたことはないと思いますが(ワタクシもそうです、一応)、ただ「好き」だけじゃやってられないトコが多いのも現実です。
優雅にただ、ピッピ、バーコード打ってるだけじゃないんよ。
何十キロもある、いや何百キロか?とにかくハンパじゃない本の入荷と返本。これが毎日繰り返され、ワケのわからん問い合わせに翻弄される。
「表紙のタイトルが緑色っぽい本ってありますか?」
「・・・・・・・・(なんやの、それって)」
「別の本屋で見たような気がするんですけど」
「・・・・・・・・(どう探せっちゅうねん)」

こんなの序の口です。
怪しい客、万引きしそうな奴、痴漢とかヤクザとか追いかけたりね、大変なのよ。
でも、続けられるのはやっぱり本が好きだからこそ。なのかもしれない。

ビバ・ビバ、本屋!

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