長野木曽の上松から、栃木の益子。
それはそれは遠い。
でも、そんな遠さであるとか距離感をこえ、とても充実した1日を送った。
というのも、額縁を作っている技専の先輩が益子で展示をしていたのだ。
前回、先輩の工房を訪れたときに、その展示会のDMを頂いていたのだが、なんせ場所は益子。
こらー、ちと遠いぞ。と。
でも、ひそかに行く気満々。
これは行っておかないと。
そんな、揺るぎないものがあった。
どなたかの絵描きさんの作品に、先輩の作った額縁が。
というのなら、ん~~~。
行きたいのは山々だが。
しかし、額縁だけの展示である。
これは、自分のアズヲ・ガクブチの展示と同じ。
額縁だけを展示するというものだ。
「額縁を展示?」
周囲の疑問は、いまだに消えない。
それでも自分はやり続けていた。
そんなのと、まるで同じスタンツで額縁に向っている人がいる。
これは、行かねばならないのだ。
搬入・展示で、ろくに寝ておらず、座りくらみがするといってクラクラしてる先輩と、やはり遠方から来て、ちとふらふらしてる後輩。
そんな二人でも、やはり額縁の話は熱く。
いつまでもいつまでも語る。
これから、どうやっていくのか、とか。
額縁に至るプロセスであるとか。
あとなんだろう。
とにかく、ずっと、額縁の話しだった。
そのうち、先輩が
「はて、どうやって帰ろ」
「あれ?どうやって来たん?」
「トラックに積んで、ここまで送って来てもらった」
「今日中に、帰るん?」
「うん、便乗して帰ろうかと」
「便乗っていっても、おいら電車で来たで」
「・・・・・・・・」
何の連絡もなしに、いきなり来る後輩と、帰りのことをあまり考えてなかった先輩と。
どちらも、いい具合に、計画性がない。
しばし、ぽかーん。
どうしようかねえ。←あんま深刻になってない。お互い。
そうこうしてるうちに、ギャラリーの社長さんが、益子駅まで送ってくださるということに。
「もえぎ」本店が、今回先輩の作品を展示しているギャラリーなのだが、山奥の山の上にあって、徒歩で駅まで行くのは厳しい。
長野から益子駅に着いて、観光案内所でこの場所を聞いたときも
「こら~、遠いよ。え?!歩く?むりむり」
と、おじちゃんに徒歩行きを止められ、先輩に電話したら、ギャラリーの店長さんが、わざわざワタクシ1人のために迎えに来てくださったのだ。
「もえぎ」、すごい!
ホントに、ありがたい!!
でも、ここまでしてくださるのは、きっと、先輩の人柄あってのことなんだと思う。
先輩、すごい!
さて、自分は帰るといっても、さすがに上松までは帰れないので、途中、家のある佐久平まで。
しかし、先輩は伊那まで。
果たして、帰れるんか?
「たぶん、夕方までにここ出れば、着くよ」←相変わらず、テキトーなアズヲさん
「そだね」←先輩もテキトー
で、出発するも、長野までの道は想像以上に遠く、途中、小山で伊那には今日中には着かないことが判明。
っちゅうか、判明させるの遅いから。
早く、そういうこと気づきなさいよ、お互いに。
ここ2日、ほとんど寝てない先輩は電車の中で寝るも、「なんか夢みちゃった」と、どろんとしてるし。
自分は自分で、寝過ごすまいと半目だし。
コワイコワイ。
それでも、額縁の話ししてるからねえ。
結局、先輩は新宿でなんとかするってことで、大宮で解散。
お会いしてわずか2回。
でも、額縁でここまで一致する世界観を持ってる人がいることが、自分には奇跡としか思えず感動。
益子の距離は、ガクブチへの距離を近づけてくれた。
そんな気がしてならん。